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A portrait of an OKINAWA gods POINTILLIST

天描画家大城清太

天描画家 大城清太

才能とは、相手を喜ばせることで役に立つことが一番正しい使い方。
絵を必要とする人がいるなら、才能を正しく使っていきたい。

豊見城市に「ギャラリー 天描」を構える天描画家、大城清太さん。
0.03ミリという極細ペンを使い、点で世界を作っていく。その世界は祖母に聞かされた物語のイメージが、まるで天から降りてくるように絵を描き始めたという。
清太さんの祖母は神人(かみんちゅ)と言われ、沖縄各所にある“御嶽”(うたき)で祭事を行う人である。祖母の話では、天という漢字は分解すると「二」という数字と「人」になる。「二人」とは自分と自然のこと。人と自然のつながりを絵にしている清太さんは、人と自然、命と自然が一つになった言葉「天」を使って「天」描画家。

清太さんの作品は、“自然という神に感謝する”という沖縄文化を感じさせる。
それは今、私たちが忘れてかけている大切な想いであり考え方なのかもしれない。
だからこそ、多くの人が彼の絵に、そして言葉と想いに惹かれていく。
また、画家である一方で清太さんは天描画の本が1冊売れたら、1本のシナモンの木を植える活動を、国頭村やんばるの森で始めている。紙を使ったら、木を植える、循環のシステムである。自分は自然の一部、アイデンディディはここにある、この自然の素晴らしいパワーをもらったら返すだけ、と清太さんは語る。2018年夏、豊かな生態系と生物多様性によりユネスコ世界遺産登録を目指している「やんばるの森」で、清太さんの始めた循環のシステムが大きなプロジェクトとなって動き始めている。