放送日
- 1月4日(土) 19:00スタート
ザ・スクープ<90年代>
メディア、テクノロジーの発達により、90年代、世界は大きな変革を遂げた。その10年が世界にどのような影響を与えているか、これまで語られなかった真実を伝える。
【Part. 1】勘違いが引き起こした“ベルリンの壁の崩壊”が、なぜ世界平和のきっかけになった? 第1次湾岸戦争はなぜ、タブロイド時代の到来を招いたのか? ロサンゼルス暴動のきっかけとなったロドニー・キング事件とその背景にあったアメリカ社会と今日の報道の概念を変えた真実に迫る。
そしてブッシュ政権を倒した“ビル・クリントン”のメディアを利用した新たな政治手法や、現代ネット社会を作ったきっかけともなったネット・スケープ創始者“ジム・クラーク”とマイクロソフト創始者“ビル・ゲイツ”の闘いについて掘り下げる!
【Part.2】
90年代、オンライン時代の幕開けで世界は変わった。そして、アメリカ政界も世代交代を象徴するかの如く民主党“ビル・クリントン” が大統領となる。共和党所属の 下院議長 “キングリッチ”による執拗な政府閉鎖攻撃にあうもクリントンは負けなかった。しかし、過去の不倫疑惑やセクハラ疑惑、そして世紀の大スキャンダル“モニカ・ルインスキー”との関係がネットに出る。人気絶頂の大統領に前代未聞のスキャンダル、世界的なニュースに発展し、弾劾訴追を受ける。刑事事件としては無罪となるが彼の政治生命は陰りを見せる。そしてこの事件以降ネットが報道機関の概念を変えた。
ネット社会の発展によりゲイ社会のコミュニティーが活性化。この頃からLGBTヘイトクライムが表沙汰になり始めた。そんな中、ワイオミング州のゲイの少年“マシュー・シェパード”の殺害事件が発生、事件をきっかけに同性愛者解放運動が起こり後に同性婚も認められた。
1999年、マサチューセッツの内気な少年“ショーン・ファニング”が音楽を共有するシステム“ナップスター”を開発。知的財産権の在り方を変えた。チャット仲間“ショーン・パーカー”と共にシリコンバレーで会社設立に漕ぎつけ、約8千万人の登録者を獲得。著作権侵害で音楽業界に訴えられサービス停止を命じられたが、デジタル社会の先駆けとなった。
そして迎える2000年の大統領選。杜撰な選挙システムによりパンチシート式の投票用紙が分かりにくく、ゴアとリーバーマンの票がブキャナンに入るなど問題が続出。ブッシュが勝つまで再集計が何度も繰り返されたと言われる。
90年代明けて2001年、ベルリンの壁崩壊で学んだのは、世界は突然変わるという事だ。9.11 あの日まで、突然テロが起こるなど誰も予期していなかったのだ。1998年クリントン政権は東アフリカでの攻撃を受けアルカイダ施設に巡航ミサイルを発射した。しかし自身の不倫問題の渦中におり弾劾を受けるなどしていた彼はテロ問題を後回しにしていた。同様にブッシュ政権も事態を軽視。そして9.11を迎えてしまう。
壁の崩壊、若きクリントンの成功、ネットが可能性を広げ、人類は正義と進化に向かっている。様々な権利を手に入れ、誰もが自由に生きられる社会は、これからも広がっている。
放送日
- 1月4日(土) 19:00スタート